不登校のための高校入試情報

不登校

高校入試の受験について

入試には推薦入試と一般入試(単願・併願)がある

推薦入試について

推薦入試は、各学校で設けた内申点などの推薦基準を満たした生徒が受験する入試方法です。神奈川県の場合は、学力試験はなく、面接・作文で選考します。高い確率で合格が約束されてます。

一般入試について

一般入試の選抜方法は、単願・併願・オープン入試があります。一部の学校では書類選考のみで選抜する入試を実施しています。

一般入試で書類選考を実施している学校は、学力検査も面接も行わず、中学校の調査書などを提出する書類のみで選考します。

一般入試の単願は、他の学校を受験しないことを条件とする入試方法です。受験する私立高校の基準を満たしていれば高い確率で合格します。学力検査があります。

一般入試の併願は、公立高校を第一希望とし、第二希望として私立高校を受験します。公立高校が不合格の場合は併願した私立高校に入学します。内申点などの基準を満たしていれば高い確率で合格します。学力検査があります。

一般入試のオープン入試は、入試当日の試験の成績のみで合否を決定します。

種類選抜方法内申点の基準学力試験入学
推薦入試推薦あり原則なし合格した場合、必ず入学
一般入試単願ありあり合格した場合、必ず入学
一般入試併願ありあり私立のみ合格→必ず受験した私立に入学
公立第一希望・私立第二希望の場合が多い
両方合格→私立高校は入学辞退
一般入試オープンなし
(例外あり)
あり公立・私立、両方合格→希望する学校に入学
注意)神奈川県の場合です。地域によって内容が異なります。
調査書の評定について
  • 単願・併願で私立を受験するには、各学校が定めた基準を満たしていることが条件となる。
  • 2・3年の調査書の評定は入試の選考に大きく影響する。
不登校生徒の入試対策
  • 担任の先生と連絡をとり、高校受験の情報収集をする。
  • 宿題などの課題を提出し、先生に学習意欲があることを知ってもらう。
  • 授業を受けることができなくても中学校の定期試験は受ける。
  • 授業態度や小テストなどで評価してもらえないため、当日の筆記試験で高得点を取れるように勉強する。

公立高校の入学者選抜制度

全日制・定時制・通信制の選考基準について

種類検査内申点選考
全日制学力検査(原則5教科)・面接・
(特色検査を実施する場合あり)
調査書の評定(2・3年)【第1次選考】募集人員の90%までを調査書の評定と検査の結果で選考
【第2次選考】募集人員の10%を調査書の評定なし・検査の結果で選考
定時制学力検査(原則3教科)・面接・
(特色検査を実施する場合あり)
調査書の評定(2・3年)【第1次選考】募集人員の90%までを調査書の評定と検査の結果で選考
【第2次選考】募集人員の10%を調査書の評定なし・検査の結果で選考
通信制面接または作文・
(特色検査を実施する場合あり)
調査書総合的に選考
注意)神奈川県の場合です。地域によって内容が異なります。
公立高校の選考方法

調査書の評定(A)・学力検査の評定(B)・面接の結果(C)をもとに数値を算出し、選考する。

それぞれを100点満点に換算した(a)、(b)、(c)を各学校が定めた比率(f、g、h)で合計数値を算出する。

合計数値S=(a)×f+(b)×g+(c)×h

特色検査を実施した場合は、その結果を(D)を100点満点に換算した(d)を加える。(d)は各学校が定めた比率(i)で算出する。

合計数値S=(a)×f+(b)×g+(c)×h+(d)×i

第2次選考では(a)点は使用しない。

内申点が低い生徒の内申対策
  • 調査書の内申点が低くても、学力検査で高得点をとることで挽回する。
  • 【内申:学力検査:面接:(特色検査)】の比率は各学校によって違うため、学力検査の比率の高い学校を狙う。
  • クリエイティブスクールとフロンティアスクールは調査書の評定を使わないため、検討してみる。