中学受検体験記のブログ①

中高一貫校受検

公立の中高一貫校に入学させたい

中学受験に興味を持たせるにはどうしたらいいの?

私には、小学6年生の娘がいます。私の希望としては、娘を公立の中高一貫校に入学させたいと思っています。

理由は、長男が中学生の時、受験に苦労したからです。内申点が低くて、併願できる私立高校がほとんどありませんでした。

私立高校を併願で受験するには、学校ごとに定められた内申点の基準を満たさなければなりません。内申点が基準以下の成績では受験することはできません。

息子の成績で、併願受験できる私立の普通高校は、1校しかありませんでした。

公立高校は内申点が低くても受けられますが、学力検査で、他の生徒よりも良い成績を取らなければなりません。

このような経験から、娘には内申点に影響されず、高校に進学してもらいたいと思うようになりました。

娘は、小学5年生から補習塾に通っていました。5年生の1月頃、娘の通っている塾で中高一貫校受検対策コースの生徒を募集していました。

私は、娘に中学受験をしてもらいたいと思い、娘を説得することにしました。

らくみ

中高一貫校の受検コースの生徒を募集しているよ。

中高一貫のクラスに移ったら?

まるみ

どうして受検しなきゃいけないの?

らくみ

お兄ちゃんが、高校受検の時に苦労したからだよ。

中学から入学したら高校受検しなくて済むでしょ。

まるみ

私は受検なんてしたくない。

娘は、受検に興味がないので、私の話に納得してくれません。もう一押し。

らくみ

〇〇学校は、お兄ちゃんが、小学校の時に憧れていた中高一貫校なの。

途中で勉強をしなくなって、挫折しちゃったけどね。

けんと

そうだよ。俺、あの学校、行きたかったなぁ。

まるみなら受かるよ。

お兄ちゃんは、小学校の頃の自分を懐かしく思い出しながら、さりげなく中学受験を勧めてくれました。

まるみ

そんなの、お兄ちゃんの夢でしょ。私には関係ないじゃん。

絶対に嫌だ。

娘は補習クラスが気に入っていたため、クラスの変更を嫌がりました。

いやいや通っても続かないと思い、クラスの変更を諦めることにしました。

ところがある日、補習クラスで仲の良かった友達が、中高一貫校受検対策クラスに移ることになりました。このことがきっかけで、娘も中高一貫のクラスに移る決心をしてくれました。

中高一貫校受検対策のクラスは、今までの学校の補習とは内容が違い、適性問題独特の勉強をしなければなりません。娘は、今までやったことのない勉強に戸惑いました。

適性問題の勉強を始めてすぐに挫折しそうになっていました。補習クラスよりも宿題の量が多くて、宿題をやるのが大変そうでした。

まるみ

どうして勉強しないといけないの?勉強したくない。

娘は、「勉強したくない。」が口癖になっていました。それでも同じクラスに友達がいたから、がんばって塾に通っていました。

塾が休校になる

中高一貫校受検対策のクラスで授業を受け始めてすぐに、塾が休校になってしまいました。授業はオンライン授業に変更になりました。

娘は学校と塾に行かない生活に戸惑いながらも、思う存分自分の好きな音楽や動画を観て過ごすようになっていました。生活のリズムが崩れた中で、慣れない適性検査の宿題をやるのは大変でした。

もともと、娘は受検に興味がありません。勉強をやる意味が見いだせず、不満と愚痴が増えていきました。

私は、できる限り娘と一緒に過ごし、娘を励ましながら一緒に問題を解きました。娘は自分の作業を減らすため、私に丸付け係を任命してきました。私は宿題の丸付けをしながら娘の勉強の進行状況を把握することにしました。

娘は適性問題を解きながら、好きな音楽を聴いたり、好きな動画を観たりしていました。勉強がわからないストレスを発散しているようにも見えました。

毎日、塾と小学校の宿題に追われる日々を過ごしていました。

マイペースな娘は、自分の好きなことをする時間をたっぷりとらないと気が済みません。自分の好きなことをやりながら、勉強をしていたので、効率的とはいえない勉強方法をしていました。

娘は文句を言いながらも塾の宿題と学校の宿題を全部終わらせました。

塾が再開したのに

塾が再開されました。娘は、マスクをして塾に通うようになりました。

ある日、私は塾に行った娘をお迎えに行きました。待ち合わせの場所で娘を待っていると、娘は、友達と楽しそうに話しながら歩いていました。

娘が楽しそうに塾に通う姿を見て、このまま塾に通ってくれるだろうと思っていました。

ところが、仲の良かった友達が塾をやめることになってしまいました。娘はショックを受けていました。

まるみ

私も、塾をやめたい。

やっと塾が再開したのに、塾を辞めたいなんて、どうしたらいいだろう。

娘の訴えに困惑しました。

とりあえず、娘にどうしたら塾を続けてくれるのか、娘の希望を聞くことにしました。

まるみ

私は、こんなにがんばっているのに、最近、おこずかいをくれなくなった。

そういえば、学校と塾が休校になって、何か月も娘におこずかいをあげていませんでした。

娘に、おこずかいをあげることを約束しました。

おこずかいをあげると、娘の機嫌がよくなりました。後から知ったのですが、娘は友達の誕生日プレゼントを用意するため、おこずかいが必要だったのです。

娘は、友達が塾をやめた後も一人で塾に通うようになりました。

目標があればテストをがんばる?

娘が私におねだりをしてきました。

まるみ

好きな歌手の限定グッズが欲しい。

らくみ

この前、おこずかいあげたばっかりでしょ。自分で買ったら?

まるみ

通信販売だから私じゃ買えないの。お願い。買って。

娘は、私の腕をギユッとつかんで、必死におねだりしてきました。

いつもならすぐに諦めるのに、諦めようとしません。どうしても欲しいグッズだったようです。

この前あげたお金は友達のプレゼントに使ってしまい、娘はおこずかいをほとんど持っていませんでした。

らくみ

塾のテストがんばる?がんばったら買ってあげる。

まるみ

うん。わかったよ。

娘は、一瞬、ニヤリと笑いました。でも、勉強をがんばんないといけないのかと、困った顔をしていました。

娘なりにがんばって勉強をしましたが、テストの成績は塾の中で真ん中くらいでした。娘は、とてもくやしそうにしていました。

もうすぐ夏期講習

夏期講習が近づいてきました。私は夏期講習の申し込みを忘れていました。

まるみ

ママ、どうして夏期講習の申し込みしていないの?

先生から申し込みしていないって言われたよ。ちゃんと申し込んでよ。

らくみ

そういえば、申し込んでいなかったね。

オンライン授業のコースと通学のコースどっちがいいの?

まるみ

いつものコース。

娘は、不機嫌そうに言いました。

らくみ

夏期講習、通学コースで申し込みしたよ。

娘は、その言葉を聞いて、ほっとした表情をしていました。

娘の様子を見ていて、塾に通いたくないとか文句を言いながらも、本当は塾が好きなのかな?と思いました。